東京の数あるレストランの中で、Naoto.Kがピラミッドの頂点に立つかどうかはわからない。でも確かに「特別な感覚が残る」「また来たい」と思わせる場所の一つだ。そして何より:予約が取れる。多くの場合、一週間前でも席が確保できる。
Naoto.Kでの食事は、ライブショーを観るような体験だ。カウンターに座り、シェフが全てのソースを最初から最後まで自ら炒める場面を、久しぶりに見た。一流のパティシエの存在が、フランス料理としての店の「魂」を支えている。
夢を追って東京に来る料理人が多い中、岸本直人シェフは実は東京出身だ。テレビドラマを通じてフランス料理に魅了され、パリ、ロワール渓谷、ブルゴーニュで修行を積んだ後、東京に戻って自分の道を切り拓いた。
銀座のOstralから、南青山のL’Embellirを経て、現在のNaoto.Kへ。既に3店目のヘッドシェフで、ただの仕事というよりも、40年のキャリアの集大成——個人的な「グレイテスト・ヒッツ」をレストランとして表現したような存在だ。
岸本さんの過去インタビューを読んでいると、彼の頭脳が少し違う方向に働くことがわかる。南青山の L’Embellir では「グランメゾン」としての夢を実現したが、空間と接客が生み出す様式と距離感に徐々にずれを感じるようになっていった。
だから神田の新店では、全てをゼロから組み直した。カウンター席とオープンキッチンに徹底し、熱も、煙も、食材の変化も、全てを客の目の前に置いた。
Naoto.Kは、はじめから華やかで圧倒的な始まりを演出するわけではない(もっとも、食事が証明するように、これはじわじわと上昇するカーブだ)。
最初に届いたのは、白トリュフ添えの牡蠣。牡蠣は三分の一程度の火入れで、明るく柔らかく、鮮度と酸味がはっきりと際立っていた。トリュフは旬の高級食材だが、見た目の存在感に比べて香りはほとんど感じられなかった。
ロブスターのスフレは信じられないほど膨らみ、柔らかく、甘みと旨みがちょうど良い。下のジャガイモは外がカリッと中がホクホク、香ばしく落ち着いた味わい。唯一の難点は、ロブスター自体が少し塩辛かったことだ。
食材の質と技術は感じられるが、まだキッチンが自分のリズムに完全に乗り切っていない印象だった。
和牛は京都の中勢以から、但馬牛45日熟成。軽く炙ってからタルタルに——柔らかく、わずかな歯ごたえがある。
牛肉がフライパンに入った瞬間から、全てのステップをシェフ自らが担う。調味、各食材の投入、何度もの混ぜ直し。添えたフライドポテトにも明確な意図が感じられる。
この一皿の前、人員が揃ったキッチンでここまで大将が手を動かし続けるのを見た記憶が、正直しばらくなかった。
食事のハイライトは間違いなくいちごのタルトだ。東京のいちごケーキシーンで最高を目指すパティシエが本当に作っているケーキというのは、別格だ。層の中のクレームが軽く、層の組み合わせが計算されていて、いちごの選び方に確信がある。甘さと酸みとミルクの緻密なバランス——一口ごとに「これだ」という感覚が来る。
Naoto.Kは、料理が「完璧に美しい一皿」ではなく、「ちゃんと考えて作っている一皿」という印象を与える店だ。予約が取れるうちに、ぜひ。




































































