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日本の北陸は、まだ多くの観光客に知られていない、本当の食いしん坊天国だ。
日本海に近く、物産が豊かで、何より美味しくて値段も手頃。肉なら高山、海の幸なら富山へ。
富山は本当に面白い場所で、ゆったりとしたスローペースな空気がある。街のあちこちに回転寿司や居酒屋があり、どの店に入ってもメニューに刺身の盛り合わせや海鮮丼、炉端焼きが並んでいる。
ここは日本酒好きにとっての天国でもある。トップブランドの満寿泉やIWA 5の蔵元が富山県にある。
直行便がないからといって、遠い街だと思わないでほしい。
例えば、北京の三環路沿いに自宅があるとしよう。
北京の自宅から東京都心のホテルまでは、だいたい8時間かかる。
一方、富山市中心部のホテルまでは、東京より2.5時間長いだけ。うまくいけば、その間に1時間ほど余裕ができて、東京駅の駅弁屋でお弁当を買い、駅構内の日本酒バー、はせがわ酒店で一杯楽しむこともできる。ボトルを一本車内に持ち込んで、新幹線での2時間を過ごすことだってできる。

食べたり飲んだりしているうちに、あっという間に到着だ。
こう考えると、いつでも出発できそうな気がしてこないだろうか?
この記事は、往復を含めて4〜5日間の富山旅行の内容をカバーしている。
怀石2軒、寿司2軒(うち1軒は避けた方がいい店)、洋食1軒、デザート1軒、飲み処2軒。
記事内はTabelogの評価順に並べている。全店舗の完全な一覧は記事の最後までスクロールを。
皆さんもこの攻略を手に、楽しく、そして食べ過ぎずに旅を満喫してほしい。
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L’ évo(レヴォ)|洋食
Tabelog 4.55 ¥22,000 ++
予約 Tablecheck


どの街のレストランにも、それぞれの個性がある。富山県でTabelog第1位の料理店は、なんと農家レストランだ。
もちろんそれだけでなく——Tabelog🏅金賞店、ミシュラン⭐️⭐️、Asia’s 50 Bestで69位…etc。

アナゴ

タチウオ
レストランは山深い森の中にぽつんと建ち、バスかタクシーでしかたどり着けない。それでも世界中の食通たちから、北陸で必ず訪れるべき店として名前が挙がる。
とはいえアクセスの心配は不要。レストラン側でタクシーの手配もしてくれる。富山から約1時間20分の道のりだ。

ホタルイカ

スッポン
レストランというより、山野に隠れた食の探求基地兼、富山の現代工芸品ミュージアムのような場所だ。
食材も器も、すべて富山の地元産を使っている。
しかしシェフは大阪出身。地元の料理学校出身ではない、いわば「よそ者」のシェフだからこそ、店で使う「富山の産物」はすべて谷口シェフが一つひとつ自ら探り当ててきたもの。富山への愛情の深さがうかがえる。

大門素麺

アマダイ
全体を通して見ると、都市部のレストランにありがちな、シェフの理念を強く押し出そうとする執着感とは違う。L’ évoはより柔らかく、「富山の自然からの贈り物」に目を向けている。どの料理も、主役の食材と味付けに、その土地ならではの個性が宿っている。
調理面では特別な技巧を見せているようには見えないが、薪火での調理だけでも、厨房の実力を十分に試す仕事だ。

仔豚

クロモジ
この一食は強い印象を残す一食だった。
これは日本の富山県、L’ évoでしか味わえない味だ。
完全な食事記録はこちら→L’ évo
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御料理 ふじ居|懐石
Tabelog 4.32 ¥30,250 ++
予約 Pocket Concierge


富山市街の北側、海に近いエリア、満寿泉の酒蔵の隣にある、富山のレストランの中でも有名な「万年二位」。
ミシュラン⭐️⭐️、Tabelog🥈銀賞店。かつては北陸第2位、現在は富山県内第2位。
だが本気で懐石を語るなら、ふじ居は間違いなく富山No.1だ。


紅ズワイガニの肉団子、豆腐、みょうが

大将の藤井氏は東京の調理師学校出身で、金沢の『日本料理 銭屋』と京都祇園の『味舌』で11年間修業を積んだ、まさに「優秀」の二文字がふさわしい経歴の持ち主だ。
レストランのコンセプトにも、富山の人々の誇りと贅沢感がにじみ出ている——
満寿泉の蔵内水を使い、富山の季節料理を仕立てるというものだ。

蓮根、ヒラメ

紅ズワイガニの爪、蟹味噌

八寸|いちじく胡麻油、洋梨とハムの巻物、ホウキギの実のシュー
鮭の卵、栗、卵焼き、里芋
メニューは旬に応じて変わり、価格は3万円〜12万円まで幅がある。満寿泉+IWA5がコース全体を通してのペアリングとして提供される。
全体の体験として、御料理 ふじ居は全身から伝統と専門性を漂わせている。細部の一つひとつに料理人のこだわりと集中力が宿り、食事全体が高濃度の旨みで貫かれている。じっくりと集中して味わう価値のあるレストランだ。

スズキの炙り焼き

鮎の釜飯
完全な食事記録はこちら→富山懐石篇
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SOTO|寿司
Tabelog 3.82 🍣22,000 + 🍶4,000
予約 Pocket Concierge


セビーチェ|真鯛、イカ、牡丹エビ

カツオ
先にポイントを言っておくと、これが冒頭で触れた「避けた方がいい店」だ。
おすすめしないし、私自身も再訪するつもりはない。
富山の寿司の中で、SOTOは実はかなり前から気になっていた店だった。
寿司の名家出身で、ニューヨーク、ヒューストンでの32年に及ぶ海外経験を持つ、63歳の小杉外博氏。ニューヨークと富山の両方でミシュラン⭐️⭐️を獲得しているという経歴に、この一食への期待は高まっていた。

タコの足

ヒラメ
夜のコースは酒肴12品+寿司10貫。さらに酒肴パートには4,000円で10種類のペアリングも選べる。
料理と酒のコストパフォーマンスは驚くほど高い。

白エビ、ウニ、海苔

ノドグロ、ホタテ、舞茸
しかし食事全体の体験は、正直「期待外れ」の四文字に尽きる。
酒肴のアイデア自体は悪くないが、全体的に味付けがかなり濃く、塩気が食材本来の甘みと旨みをすっかり覆い隠してしまっていた。さらに厄介なことに、多くの酒肴が事前に冷蔵庫で用意されていたことがはっきり分かり、どれも一口ごとにひんやりと冷たかった。
お客の来店タイミングに合わせるための工夫だとは理解できるが、Omakaseとしてこの選択はかなり減点だと言わざるを得ない。








ペアリングについても、種類は多いものの、料理との相性がまったく見えず、地酒ならではの個性も感じられなかった。まさに『ペアリングのためのペアリング』としか言いようがない。
完全な食事記録はこちら→富山寿司篇
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海老亭別館|懐石
Tabelog 3.72 ¥24,000 ++
予約 Pocket Concierge


注目度の高いふじ居に比べると、この4代続く料理亭はかなり控えめな存在感だ。
——だがその実力は決して侮れない。
2016年の富山石川特別版ミシュランガイドで⭐️⭐️を獲得(この特別版ガイドは現在5年に一度の発行で、2021年当時、海老亭別館は閉店中だったため、直近の評価は2016年のものとなる)。2018年には思い切って一度閉店し、東京の名店『松川』へ修業に出た。

甘エビの昆布締め

タチウオ、玉ねぎ、大根
4年後、富山城址公園近くの川沿いに、現在の海老亭別館をオープンした。
古い屋敷や跪いてのサービスはない。店は現代的な二階建ての小さな建物にあり、空間もサービスも温かみがありながら、ほどよい距離感を保っている。カウンターに座って顔を上げると、窓の外には美しい桜の木が見える。


紅ズワイガニの真丈

蟹の脚、蟹の爪、蟹味噌
食事の体験としては、より軽やかな印象だった。大将は時折雑談を挟み、辛いかどうかは運次第の唐辛子について冗談を言ったりもする。
その手は休みなく動き続け、確かな腕前で、出てくる料理にはしっかりと個性がある。優しさと同時に張りのある味わいだ。
細部には多少の粗が出ることもあるかもしれないが、次の瞬間には別の驚きがそれを埋めてくれる。

帆立と鮎、タデ

干し甘鯛、蓮根

小イワシ、卵持ちホタルイカ、鮭の卵、アナゴとゴボウ(ご飯にのせて)
完全な食事記録はこちら→富山懐石篇(後半)
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立ち喰い鮨 人人|寿司
Tabelog 3.75 ¥3,800 ++
予約 電話 または Instagram


トマトレモンサワーはかき氷をその場で削って作るスタイルで、なかなか面白い
富山市内で第4位にランクインするこの寿司店は、直前予約にも寛容で、価格もかなり手頃。
人人の予約は、朝早く思いついてそのまま決めたものだった。
当日予約で寿司にありつけるというのは、日本旅行の中でもなかなか期待できない幸運と言える。後になって分かったのだが、この店は一回の食事がわずか30分ほどで、席の回転が早く、基本的にいつでも席が空いている。


基本の寿司セットは3,800円と5,400円の2種類で、それぞれ8貫と10貫。フルのOmakaseも用意されているが、一番高いコースでもそこまで高額ではない。トータルで見ると、200元未満から最高でも750元以内で、寿司の一通りの体験ができる。
『普通の人でも食べられるomakase』と言ってもいいだろう。
店の実力にもしっかりとした裏付けがある。大将の木村泉美氏は、以前『鮨し人』という店を営んでおり、それはTabelog北陸第1位(評価4.20)の寿司店であり、前回版の富山ミシュランガイドで一つ星を獲得していた店でもある。




食事全体を通して見ると、ネタは当然トップクラスの寿司店と比べると一歩譲るが、満足感は価格帯から想像する以上のものがあった。シャリは優しく、テンポも心地よく、いくつかの小さな工夫が随所に光り、食事全体の高揚感がずっと持続していた。
30分のランチ、200元未満の価格で、スピードとコストパフォーマンスによって脳内にドーパミンを供給してくれる一食だった。




完全な食事記録はこちら→富山寿司篇(後半)
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沙石|飲み処
Tabelog 4.69 ¥2,000 ++
先述の通り、富山No.1の懐石、御料理 ふじ居は満寿泉の酒蔵のすぐ隣にある。そして沙石こそが、満寿泉のテイスティングルームだ。


満寿泉はさすがの貫禄。ここでのテイスティングは2,000円(約100元)で15分間、3つの大きな冷蔵ケースの中から自由に選んで試飲できる。
蔵の代表銘柄はもちろん一通り揃っているが、驚くことに、テイスティングにはかつてHenri Jayerのワイン樽で熟成させた日本酒や、能登四天王の一人として知られ、すでに他界した三盃幸一氏が自ら醸した銘柄まで含まれている。


店内では満寿泉のグッズも多く販売されており、地元のおつまみもいくつか購入できる。
ここでひとつTips。沙石は17時に閉店し、御料理 ふじ居の夕食は18時30分から一斉スタート。この二つを同じ日に組み合わせる人は、間の時間に隣の酒屋、田尻本店に立ち寄ってみるのもいい。店にはほぼ飲食店向けにしか卸されていない富山の人気地酒、勝駒が置いてある。
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醍醐Premium|飲み処
Tabelog 3.61 ¥3,000 ++
富山は魚と酒に恵まれた土地で、多くの居酒屋がしっかりとした地酒を置いている。
だが日本酒好きが富山を訪れるなら、醍醐の飲み放題は絶対に見逃せない。


店内には日本全国400以上の銘柄の日本酒が揃い、2時間の飲み放題が用意されている。プランは2種類:3,000円で1杯800円までの日本酒、3,500円で1杯1,000円までの日本酒。
簡単にまとめると、200元ほどで、十四代以外はほぼ何でも飲み放題ということになる。




ラインナップには満寿泉や勝駒の代表銘柄も含まれるほか、今人気の新政、仙禽、田酒などの限定流通銘柄も揃っている。
初心者にとっては、多角的に日本酒の世界を開いてくれる機会であり、愛好家にとっては、なかなか手に入らない銘柄を心ゆくまで味わえる貴重なチャンスでもある。

ただし飲みすぎには気をつけて〜
そしてAND、醍醐のおつまみは正直今ひとつなので、事前にしっかり食事を済ませてから行くのがおすすめだ。
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ムッシュージー Monsieur J|デザート
Tabelog 3.44 🍰2,000 ++
富山では毎日お腹がぱんぱんになるほど食べているけれど——
それでも美しいデザートを一口味わいたいという期待は、いつも心のどこかにある。

ブックマークにずっと眠っていて、現地の何人かのシェフとの雑談でもおすすめされたのが、このMonsieur Jだった。
ハンサムなフランス人パティシエとその奥様が富山に居を構えて開いた店で、今ではもう10年以上営業している。店では今なお、二人が出会った場所であるタヒチ産のバニラを使ったキャンディが売られている——うっ、なんともご馳走様な話だ。

デザートの仕上がりを見ると、日仏の中間にありながら、意外にもフランス寄りに振れている。日本の季節の食材を活かしながらも、見た目の華やかさはしっかり保たれていて、食感や風味には十分な複雑さがあり、味の方向性は率直でこだわりなく仕上げられている。
例えば、その日の2種類。栗のタルトは外側が甘く香ばしくしっかりとしていて、日本の梨が栗本来の軽やかな香りをうまく橋渡ししていた。チョコレートの方は、口当たりのなめらかさと、いつまでも続く余韻が印象的だった。

間違いなく掘り出し物で、噛めば噛むほど味わい深いデザート店だ。
↓ 全店舗情報 ↓
レヴォ——L’ évo
富山県南砺市利賀村大勘場田島100
https://levo.toyama.jp/
御料理 ふじ居
富山県富山市東岩瀬町93
https://www.oryouri-fujii.jp/
SOTO
富山県富山市泉町2-8-21
https://www.soto-toyama.com
海老亭別館
富山県富山市安野屋町2-4-10
https://ebitei-bekkan.com/
立ち喰い鮨 人人
富山県富山市一番町3-8
https://sushi-jinjin.com/
沙石
富山県富山市岩瀬大町93
醍醐Premium
富山県富山市内幸町2-1 Aビル 1F
https://syusuidaigo.com/premium/
ムッシュージー Monsieur J
富山県富山市磯部町2-7-22
https://www.monsieurj-patisserie.com/

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